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2006/10/29(日) 10:56  世界史と日本史

僕は世界史も日本史も専門ではないので、それに関する話題は裏blog(こっち)に書きます。

現行の高等学校の指導要領では世界史が必修であり、日本史は必修ではありません。今回の騒動は「自国の歴史を必修していない現行の指導要領について、それを変えたいという政治的な意図がある」のかどうかは不明ですが、次期指導要領の検討作業が進んでいることは確かです。

以下、個人的な意見です。

確かに日本史をきちんと学ぶべきだとは思いますが、それは義務教育である中学までにある程度を終えるべきです。高校で日本史の時間を長く取ってしまうと、そこに重要な内容が中学校から上に移されてしまい、中学校の教育は義務教育としての責任が取れなくなります。充実させるべきは中学校の日本史教育であって、高校は世界史と日本を含む世界の現代史を学ぶことで関係性・利害調整など複雑な事象を考える場所にすればいいと思うのです。

なお、「中学校までは世界史を全く学ばなくてもよい」「高校では日本史を学ばなくてもよい」と主張しているわけではありません。地歴に使える時間が有限である以上、重点をどこかにおけば、重点でないところは軽くならざるを得ないわけです。それなら「中学は日本史中心、世界史は少々、高校は世界史中心で日本史は専門的に勉強したい人だけ」とすればよいでしょう。

ところで、現在の中学校学習指導要領の社会科のところを見ると、「地理的分野」「歴史的分野」「公民的分野」の3つに分かれていて、その中の「歴史的分野」には、かなり日本史を真剣に学ぶように書かれています。ただし、時数は毎週3時間×2年+毎週2.5時間×1年で合計295時間となっていて、僕が中学生だった頃は合計380時間でしたからと比較すると、やや少ないのかなとか思います。上では「地歴に使える時間は有限」と書きましたが、有限とはいってもそれ自体が小さくなっているということも重要な注意点です。この部分を増やすことで、日本史の学習を進ませると共に、「高校ではやっぱり世界史(および日本を含む現代史)」という流れになったらいいなぁと思います。

さらに追加の話題です。今回の報道で「入試は日本史で受験している人が多い」ということを知った人が多いでしょう。では、日本史の方が入試は楽なのでしょうか?ということを考えてみましょう。

ある科目の受験者が、受験者全体の数パーセントという特殊な科目(センター試験だと、韓国語やフランス語、ドイツ語、簿記、工業数理、情報関係基礎など)は例外ですが、それ以外の科目であれば、学びやすいか学びにくいか、あるいは入試に有利・不利というのは個人個人との対応でのみ存在し、受験生全体には成り立たない話です。つまり、「辰己なら、世界史より日本史の方が大変」というような話だと思います。学習の対象が空間的・時間的に狭ければ、その分、詳細な知識(というより重箱の角をつっつく知識)を求められることは必至です。そういう事情があるということも知らず、「世界は広いから狭い日本の方が学びやすい」と思っている受験生が多いのが実態と聞きました。

こういうことも、もうすこし報道して欲しいなぁ。

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